初めて能と狂言をみて感じた自分の基盤

先日、近くの石神井公園で、薪能(たきぎのう)を観ました。

 
薪能は、舞台周囲にかがり火をたいて、幻想的な雰囲気の中で演じる能楽。
能「船弁慶 前後之替(ぜんごのかえ)」と狂言「二人袴(はかま)」が演じられました。
 
人間国宝の野村万作さんと、野村萬斎さんが親子で出ていました。
 

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             (写真:練馬経済新聞より)

 

船弁慶は、言葉が全然わからなかった(´Д`;)
「~そうろう」「~そうろう」って、「そうろう」だけはわかるんだけど、
 
あとは同じ日本語なのに、何言ってるか全然わからない…
 
でも内容は事前にある程度予習していたので、結構楽しめました♪
 
船の漕ぎ方だけで大波を乗り越えていく感じを表現したり、
義経の愛妾が義経との別れを悲しんで舞う、とても静かな舞と、
平家の怨霊が薙刀を持って舞う踊りの力強い動きの対比とか、
 
見どころいっぱいでした。
 

「二人袴」は、すごくわかりやすい馬鹿話で、やっぱこっちのが好きだなー♪
 
野村万作・萬斎親子のとぼけた感じの演技が、すごくおかしかったです(^m^)
 

 
初めて能・狂言を観ましたが、伝統というか受け継がれてきたもののパワーのようなものを、
やっぱり感じますね。
 
太鼓とか笛の音とか、全部が生音で、
ずーっと「よ~お!」って言ってる人がいたりして、
 
こういう人たちも、この能の世界を守り、受け継いでいくために積み重ねてきたんだろうなーって、
そう考えると、「ポンッ!」、「よおっ!」の一音、一声にすごく重みを感じます。
 
着物とかお面とか、小道具の一つひとつにも、何百年も昔から受け継がれている歴史が重厚感を与えてて、
一つひとつがとても興味深い。
 

そういう重みが、演者の方々が積み重ねてきたものと、また重なり合って、
すごいパワーや深みをもたらしてるんですね。
 

そんなことを思いながら観ていると、
「何百年も昔に生きていた日本人もまた、同じように楽しく笑ったり、感動したりしてたんだろうなぁ。」
 
なんて思って、
観客としての歴史もまた感じました。
 
僕もその歴史の一員です(*^o^*)
 
こういう世界もまた、ずっと残っていけばいいなぁ。
 

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僕は以前、何千年も昔から伝わる、伝統的な白魔術の世界にいました。
 
古代から伝わる、たくさんの儀式に参加したり、
伝統的なヒーリングやチャネリングの技法を学びました。
 
今はもう、そこでの学びからは離れましたが、
そこで学んだたくさんのものは、今でも僕の基盤として、しっかりと残っています。
 

今、自分の中にある、培ってきたもの、積み重ねてきたものについて、
もう一度、見直していく時のように感じています。 

 
あの頃に受け取ったヒーリングや、儀式的なものも、
再開していこうとも考えています。
 
伝統の中で受け継がれてきた叡智と技術を守りながら、
そこに今の自分のエネルギーを加えていきたい。
 

何百年もの間、受け継がれてきた素晴らしい芸を感じながら、

そんなことを思った夜でした。
 

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